アロマセラピーは、「癒し」や「美容」の効果だけではなく、最近では医療の分野でも、注目を集めています。
では、香りは、どのように体に影響を与えるのでしょうか?
香りの中には、「芳香分子」という、薬効成分がある分子が含まれていており、その成分が体内に入って、さまざまな効果を発揮するのです。
また、薬効成分を体内に取り込むのには、鼻から吸引する方法が、大変効果的なのです。
例えば、薬などを口から服用する場合には、成分の約6割が肝臓で分解されてしまうのですが、鼻から吸引した場合には、鼻の粘膜から直接成分を血管に取り込むことが出来るため、大変効果が高くなります。
これは、全身麻酔が吸引でおこなわれることの理由でもあります。
また、お風呂などで皮膚から成分を吸収する場合にも、同様の効果が望めます。
このように、鼻や皮膚から直接成分を吸収することの出来るアロマセラピーですから、製油を選ぶ際には、きちんとしたものを選びたいですね。
アロマセラピーの吸引法
アロマセラピーの吸引法には、次のようなものがあります。
- 直接吸引する
ハンカチやティッシュペーパーに製油を数滴含ませ、香りを楽しんだり、製油の瓶に、直接鼻を近づけ、香りを楽しむ、という方法もありますが、製油の瓶から直接香りを楽しむ場合には、いきなり鼻を近づけすぎないように気をつけましょう。
- 蒸気で吸引する
洗面器などに、約60度のお湯を張り、製油を数滴たらします。
その上に顔をかざし、さらに、頭からタオルをかぶり、吸引します。
時間は、10分前後を目安に。また、熱に十分注意し、湯面から15cm以上はなれるようにしましょう。
目は閉じていたほうがいいですね。
- 芳香浴
ティッシュやコットンに製油を数滴たらしてよくもみ、室内や車内に置き、空気中に漂う香りを浴びます。
製油の成分を浴びる事により、ピリピリ感が生じるようでしたら、すぐに中止して、石鹸などで洗い流すようにしましょう。
治らない場合など、心配な場合には、皮膚科を受診しましょう。
精油選びのポイント
精油の選び方のポイントは、
- 名前と学名がきちんと書かれていること
- 成分分析表がついていること
この、2点に注意してみましょう。
アロマセラピーは、ドライブの疲れや、インフルエンザの予防にも効果的です。
ドライブの疲れを緩和するためには、車の中に、ティッシュなどに1,2滴、垂らして置いて置くなどの、芳香浴が簡単ですね。
車酔いには、ペパーミント、イライラには柑橘系やラベンダー、眠気を覚ますためには、ユーカリやベルガモットなどがオススメです。
車内では、アロマポットなどで温めなくても大丈夫ですよ。
また、インフルエンザの予防には、殺菌作用がある「リモネン」という成分を含む、レモンやオレンジなどの、柑橘系の製油がオススメです。
肌の大敵・ストレスはアロマテラピーでスッキリ
ストレスとお肌の間には、深い関係があります。
ストレスがたまると、活性酸素が多く発生し肌老化が進行します。
さらに、ストレスはホルモンバランスを崩したり、肌のターンオーバーを乱したりなどの悪影響も。
このようなストレスによる肌トラブルは、スキンケアだけでは改善できないことも多いので、自分なりのストレス解消法を見つけておくことも大切です。
ストレスの解消法は色々ありますが、アロマテラピーは手軽にできて効果的なのでおすすめです。
アロマテラピーは、植物から抽出された精油を使い、香りで心身を整える方法。
自宅で試すなら、室内に香りを漂わせる「芳香浴」がおすすめです。
精油の種類によって効果が異なりますが、むずかしく考えなくても、心地よく感じる香りは心身の状態にあっていることが多いので、まずは自分が好きな香りを楽しんでみましょう。
ストレスにおすすめの精油
一般的に、ストレスに効果があるとされている精油には、次のようなものがあります。
ラベンダー
緊張やストレスを和らげる効果があります。安眠作用も期待できます。
カモミール
心を落ち着かせ、安眠を促します。
ローズ
ネガティブな感情をほぐし、安らぎを与える効果が期待できます。女性ホルモンにも影響を与えるので、妊娠中は避けたほうが良いでしょう。
ジャスミン
高ぶった気持ちを沈め、心をゆったりさせる効果が期待できます。ジャスミンも、妊娠中の使用は避けたほうが安全です。
ペパーミント
怒りや興奮を鎮め、気持ちをスッキリさせる効果が期待できます。
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