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ナタデココの思い出




フルーツセラピーでナタデココを食べるたびに思い出すのは子供の頃のことです。
ナタデココは20年くらい前に大ブームになったことがありました。

ところがそれ以前からナタデココを「不思議な食感で美味しい物」と認識していた私の実家では、「えっ?今さら?」「やっと世間が私に追いついた」といった感じだったのです。

あまりお菓子など手作りすることがない母でしたが、夕食のデザートにはフルーツヨーグルトやフルーツポンチなど、フルーツ缶でできる簡単デザートを作ってくれました。
小学校高学年になると、そのデザート作りは私の担当になり、フルーツポンチの白玉を作ったり、自分で切った果物を加えてみたりアレンジもしていました。

そのときによく買ってきたフルーツ缶にナタデココが入っていたのです。
寒天のように見えて寒天でない不思議な食感に最初は全員が驚き、でも食べてみると美味しい。

これは何の果物だろう?と缶詰の原材料表示を見ながら1つずつ消去法で確認し、「ナタデココ」という食べ物だと知りました。
以来、フルーツ缶を買うときにはナタデココが入っている物を選んでいました。

ナタデココがブームになったとき、ナタデココを使った新しいデザートが出てきて本当に嬉しかったです。
誰でも子供の頃を思い出す懐かしの食べ物はあると思いますが、私にとってはナタデココこそ、子供の頃の食卓風景をリアルに思い出せる懐かしの食べ物です。