女性も40代になると、抜け毛、薄毛、細毛に悩む人が増えてきます。つむじや分け目が目立ってくると、ギョッとしてしまいますよね。
実は今、静かにブームになっている洗髪法があるんです。タモリさんや福山雅治さんが実践している『湯シャン』という方法です。髪が太くなる、抜け毛が減るなど、さまざまな効果があるそうです。
今回は『湯シャン』について、そのやり方や注意点、続けるコツをご紹介します。
ウワサの洗髪法『湯シャン』とは?
湯シャンとは、シャンプーやトリートメント剤を使わずに、水またはぬるま湯のみで髪や頭皮の汚れを落とす方法です。さまざまな芸能人が実践していることで話題となり、最近では実際に試してみる女性が増えています。
湯シャンの効果とは?
私たちは、シャンプー剤を使って毎日髪を洗うのが当たり前になっています。1日に2度洗う方も多いのではないでしょうか。でも顔の皮膚と同様、洗い過ぎは必要な皮脂や保湿成分を落としてしまいます。その結果、頭皮が乾燥してバリア機能が低下。抜け毛や細毛になってしまいます。
湯シャンの目的は、皮脂や保湿成分の落とし過ぎを防いで、頭皮が本来もつバリア機能を取り戻すことです。続けることで頭皮が活性化し、太くて丈夫な毛が生えやすい状態に変わります。その結果、抜け毛や薄毛予防につながります。
湯シャンに期待できる効果
・抜け毛が減る
・頭皮のかゆみがなくなる
・髪の毛が太くなる
・髪にハリが出てボリュームアップする
湯シャンで汚れは落ちるの?
湯シャンで一番気になるのは、「お湯だけで汚れは落ちるのか?」と言う点です。自分の髪の毛がプ~ンと臭うなんて、想像しただけでもゾッとしますからね。もちろん肌質によって向き不向きはありますが、お湯そのものに洗浄力があるため、ほとんど落とすことができると言われています。お湯の温度が高くなるほど洗浄力も上がるので、皮脂を落とし過ぎないためには、お湯の温度を低めに設定する必要があるほどです。
湯シャンには向き不向きはがあります!
頭皮や髪の毛に必要な皮脂や保湿成分を残す湯シャンは、乾燥肌の人にピッタリです。
逆に脂性肌の人にはおすすめできません。
脂性肌は皮脂の分泌が多く、皮脂が毛穴の中に残ってしまいがちです。それをそのまま放置すると、毛穴が詰まって不潔になってしまうので、シャンプー剤で余分な皮脂を洗い流すことが必要です。
また普段からフケが多い人も止めておいた方がいいでしょう。フケの多い人は「脂漏性皮膚炎」の可能性があるので、シャンプー剤を使わないと症状が悪化してしまう恐れがあります。気になる場合は、皮膚科医に相談してからスタートしてください。
湯シャンのやり方
汗をかきやすい夏場は毎日洗います。逆に冬場は頭皮が乾燥しやすくなるので、2~3日に1回の頻度で十分です。
では、湯シャンのやり方を説明していきます。基本のステップは3つです。
①髪をとかす
髪を濡らす前に、柔らかいブラシ(できれば動物性)などで丁寧に髪をとかします。このひと手間を加えることで、髪についたゴミやほこりを取り除くだけでなく、頭皮の汚れも落ちやすくなります。
②洗う
ぬるめのお湯で、指の腹を使って優しくマッサージしながら洗います。ゴシゴシ洗いはNGです。皮脂を落とし過ぎないように、洗う時間の目安は3~5分。長い髪の場合は、目の粗いブラシでブラッシングしながら洗うといいでしょう。ポイントは頭皮をこすり過ぎないことと、髪が絡み合わないように注意することです。
③水気を拭き取る
洗った後は、タオルで髪を挟むようにして水気を拭き取ります。頭皮をこするのはNGです。こすると皮脂や角質細胞が落ちてきて、ベタベタの状態になってしまいます。ドライヤーは、高温は避けて低温または冷風を使います。
湯シャンを続けるコツ
湯シャンの効果を感じるようになるには、早い人で半年、遅い人では3年近くもかかります。長い道のりなので「慣れるまで、いかにストレスをためずに乗り切るか」が、大きなポイントになります。
ストレスなく続けるためには、最初から100%湯シャンにするのではなく、最初は1回に使うシャンプー剤の量を減らす→慣れてきたらシャンプー剤を3日に1回だけ使う→さらに慣れたら1週間に1回だけ使うという感じで、徐々に慣らしていくのがおすすめです。
どうしてもサッパリしたくなったときは、いつもより少し熱めのお湯で洗います。洗う回数を増やしてもOKです。シャンプー剤を使うのは最後の手段!「もうダメ!」ってときまで取っておきましょうね。
湯シャンのもう1つのコツは、ベタツキの少ない冬場にスタートすることです。冬場から徐々に慣らしておけば、夏場もムリなく乗り切れます。
さいごに
湯シャンに切り替えると、最初は皮脂の分泌でベタベタすることが多いようです。でも続ける内に、頭皮が皮脂の分泌量をコントロールできるようになるので、徐々にベタツキはおさまります。そこにたどり着くまでの辛抱です!
でもそれ以上に大きく立ちはだかるのは、女性がシャンプーをしないことへの抵抗感かもしれません。福山さんほどストイックにもなれませんしね(笑)。ムリなくストレスが溜まらないペースでトライしてみてください。