京都に住んで10年以上になりますが、京都三大祭りや五山の送り火など伝統行事を実際に見たことがありません。
京都に住む前は数年ごとに引っ越しをする転勤族でした。
今年行かなければ来年は住んでいないかもしれない、という想いを持っていたので、イベントや観光地によく出かけていました。
観光地に近いところに住んでいても意外と行ったことがない、という話も聞きますが、いつでも行ける安心感なのでしょう。
今年、友人から祇園祭行きを誘われたこともあり、ついに山や鉾を初めて見ました。
祇園祭というと山鉾巡行を含んだ数日間だけのように思われますが、実際の祭期間は1ヶ月にも及びます。
私が足を運んだのは宵々山の日。
山鉾巡行の前々日の夜です。
本当は前日の宵山に行くつもりでしたが台風接近の悪天候が予想されたため、急遽日にちを変更しました。
宵山の魅力は何と言っても提灯の灯された山や鉾を間近で見られることと、縁起物を購入できることです。
厄除けちまきは中にお餅が入っているような形をしていますが食べ物ではありません。
玄関に飾ると厄除けになり、山や鉾によってはその由来から特別な御利益を持つものもあります。
今年は友人のすすめで金運向上の郭巨山とカマキリが上に乗っていることで有名な蟷螂山のちまきを購入しました。
今まで祇園祭に行かなかったのは人混みが苦手なことも理由ですが、やはり近くで見るのは迫力が違いました。
長刀鉾の大きさと美しさに感動しつつ帰途へつきました。