たった1本で、化粧水・美容液・乳液・クリームの役割を果たしてくれるオールインワン化粧品。何かと忙しい女性にとって、毎日のスキンケアの短縮はとても魅力的です。
しかし一方で、オールインワン化粧品は保湿効果が足りないというご意見も!今回はオールインワン化粧品にスポットを当てて、そのメリットとデメリットをご紹介します。
オールインワン化粧品とは?
オールインワン化粧品とは、スキンケアに使用する複数のアイテムを、1つにまとめた化粧品のことを言います。一般的には、化粧水・美容液・乳液・クリームの4役を兼ねていますが、商品によっては、化粧下地まで兼ねるものもあるようです。
ジェル状になった商品が多いため、オールインワンジェルとも呼ばれます。
オールインワン化粧品のメリットとは?
時間の短縮
オールインワン化粧品の一番大きなメリットは、スキンケアにかかる時間を大幅に短縮できることです。洗顔後のスキンケアがこれ1本!忙しい現代女性にとって、救世主と言えるかもしれません。
費用の節約
オールインワン化粧品は、コスト面でも優秀です。1本数千円の化粧品を3本、4本と揃えると、スキンケアだけで数万円はかかってしまいます。
オールインワン化粧品なら安いもので5千円前後、高いものでも1万円ほどのお値段です。それだけ見ると割高に感じるかもしれませんが、トータルで見るとかなり経済的と言えるでしょう。
オールマイティ
通常のスキンケア化粧品は、美白用・アンチエイジング用・肌荒れ用と、用途によって分かれているので、どれかを選ばなくてはなりません。一方オールインワン化粧品はオールマイティ!さまざまな美容成分を配合することで、いろいろな悩みを同時にサポートしてくれます。
肌に負担をかけない
肌の乾燥をひどくする一番の原因は、洗い過ぎとこすり過ぎと言われています。こすり過ぎには、スキンケア化粧品をつける際の手やコットンによる摩擦も含まれます。過度の摩擦は肌を傷めて、バリア機能を低下させてしまいます。その結果、肌は水分をキープすることができず、乾燥がひどくなってしまいます。
化粧水+美容液+クリームと、いくつものアイテムを塗ることは、その分肌を摩擦しているということです。1ステップのオールインワン化粧品は、摩擦が少ない分負担もかけません。肌に優しいアイテムと言えるでしょう。
何かと便利
オールインワン化粧品なら、置くスペースは1本分。洗面台に置いてもジャマになりません。旅行や出張に持っていくのもこれ1本!とても便利でお手軽です♪
オールインワン化粧品のデメリットとは?
効果が弱い
化粧水や美容液、乳液やクリームには、それぞれ個別の役割があります。例えば化粧水は、水分を取り込んで肌を柔らかくし、次につける成分を浸透しやすい状態にする働きをしています。そこに美容液が高い美容成分を浸透させ、最後に乳液やクリームが肌の表面に膜を張り、潤いと美容成分をしっかりと閉じ込めます。
このぬり重ねる順番が大切で、順番が違うと水分は肌の奥まで浸透することができません。オールインワン化粧品は、この全てのプロセスを同時に行うアイテムです。
いくら美容成分がたっぷり含まれていても、肌にそれを吸い込む準備ができていなければ、どうしても効果は弱くなってしまいます。現段階ではこれが限界と言えるかもしれません。
肌の状態に合わせた使い方ができない
通常のスキンケア化粧品は、「今日は肌がカサついているから、美容液をたっぷりつけよう」とか、「夏場は肌のベタツキが気になるからクリームを乳液に替えよう」などと、肌の状態に合わせて細かい調整をすることができます。でもオールインワン化粧品では、そのような微調整ができません。
せいぜい乾燥が気になる部分に重ね塗りをするぐらいです。
使用感が悪い
オールインワン化粧品の口コミで多いのが、「ベタベタする」と「モロモロが出てくる」というものです。特に重ね塗るをしたときに多いようです。商品によっても差はありますが、使用感は通常のスキンケア化粧品の方が良いようです。
結果的にこれ1本ですまない
乾燥が気になる年代には、オールインワン化粧品だけでは保湿が足りません。結局美容液を足したり乳液を足したりと、これ1本ではすまないことが多いようです。
最後に
「年齢肌のサインが気になってきた!少しぐらい値段が高くても、とにかく効果の高い化粧品を使いたい!」という方には、オールインワン化粧品は合わないかもしれません。通常のスキンケア化粧品の方がおすすめです。
逆に「もっと手軽にスキンケアしたい!」とか、「毎日スキンケアしたいけど、時間が取れない!」という方には、オールインワン化粧品はピッタリだと思います。少しぐらい効果が落ちたとしても、やらないよりはずっとマシですから。
一口にオールインワン化粧品と言っても、その種類は数えきれないほどです。いろいろ試してみて、自分にぴったりの1本を見つけてくださいね。