新しいスギ花粉の舌下免疫療薬「シダキュア」、小児対応ということで濃度が薄くなったのかと思いきや、逆にエキスの濃度は濃くなっています。
その分、より効果が得られやすくなっているそうですが、私としては過去の副作用の記憶から不安を感じます。
ただし常温保存できるのは魅力的で、治療中は旅行にも保冷ポーチを持参し品質保持に注意していたことを考えると便利です。
また舌下保持時間もシダトレンの2分間に対してシダキュアは1分間と短くなっています。
シダトレンはコツをつかむまでは舌の下にシロップを入れるのも難しいと感じていましたが、錠剤なら入れやすそう。
かかりつけ医にシダキュアを奨められたとき、このような扱いやすさから再服用を提案したのかと思いましたが、当然、副作用のことを知っているので狙いは別にありました。
実はシダキュアにはシロップで希釈する、という処方もあるのだそうです。
シロップで100倍希釈、200倍希釈することでシダトレンより低濃度で服用し続けることが可能になります。
これなら過敏な体質の私にもできるかもしれません。
再度、舌下免疫療法を始めることにしました。
ただし錠剤のシダキュアをシロップで希釈しているので冷蔵保存は必須。
毎回スポイトで計量します。
残念ながら便利になったシダキュアの恩恵は受けられません。
新しいスギ花粉の舌下免疫療法薬「シダキュア」
さまざまな花粉症の治療方法がありますが、唯一の根本的な治療法とも言われて期待されているのが免疫療法です。
体を徐々に花粉に慣れさせ、花粉への耐性をつけることでアレルギー反応の起こりにくい体へと変えていく治療方法です。
最近では「スギ花粉米」がテレビで紹介されているのも見ました。
スギ花粉の成分を含んだお米を食べるだけで、花粉に強い体質になっていくというものです。
私自身は数年前、舌下免疫療法のシダトレンを服用したことがありました。
スギ花粉エキスを体内に取り込むのでアナフィラキシーのような強いアレルギー反応が出る可能性もある舌下免疫療法、残念ながら私は治療を続けることができませんでした。
思ったよりも副作用が酷く、このような状態が続くのであれば服用は難しいと判断したからです。
このことは私にとっても非常に残念でした。
さて、先日、新しい舌下免疫療法薬「シダキュア」の処方が開始されました。
スギエキスの濃度の違いもありますが、大きな違いはシダトレンが冷蔵保存のシロップ状であったのに対してシダキュアは常温保存の錠剤になったところです。
またシダトレンでは12歳以上だった対象年齢もシダキュアでは5歳以上となり、小児でも服用可能になりました。シダトレンより「飲みやすくなった」と感じます。
アレルゲン免疫療法ナビ http://www.torii-alg.jp/