年齢を重ねると気になってくるのが、乾燥による小じわや、肌のハリですよね。
特に目元や口元などの小じわは、加齢だけでなく冬の乾燥した空気でも悪化してしまう恐れがあります。
加えて、肌のハリは加齢や乾燥により徐々に失われていくものです。
女性にとって、しわのないハリのある肌はいくつになっても追い求める理想の肌。
今回はあなたが願う理想の肌に近づける「セラミド美容液」のご紹介をさせていただきたいと思います。
「セラミド」って何?
あなたの周りでも、様々な化粧品で「セラミド配合」という言葉を見聞きしたことはありませんか?
セラミドは今注目の保湿力抜群の保湿成分で、メイク用品からスキンケア用品まで幅広く配合されています。
そんなセラミドですが、実は元々私達の肌に存在し、肌の潤いを保ってくれている天然の保湿成分です。
保湿力の秘密は、脂質と水分がミルフィーユ状に重なった構造をしているため、どんなに乾燥した環境でも、肌内にある水分を蒸発させない特徴を持っています。
保湿力で有名なあのヒアルロン酸やコラーゲン以上の保湿力を持っているため、乾燥や水分不足でお悩みの方には大変おすすめな保湿成分です。
セラミド美容液の効果
私達の肌には、外部の刺激や乾燥から守ってくれるバリア機能が備わっています。
しかし、加齢や乾燥を始め、クレンジングなどの洗顔でバリア機能は少しずつ低下していってしまいます。
そこで取り入れたいスキンケアが、セラミドの美容液を使うこと。
セラミド美容液の効果は、潤いを肌にプラスするだけでなく、傷ついた肌のバリア機能をサポートし、肌を乾燥や刺激から守ることができます。
バリア機能が回復すると、肌が潤いに満ちて、その水分によって肌にハリが出てきます。
「最近肌荒れが続いている」「乾燥が酷くなった」「水分がなくてハリがない」そう感じ始めたならば、セラミド美容液を使うことで、肌トラブルとさようならできると同時に、理想の肌へと近づけます。
セラミド美容液の選び方
セラミド美容液を選ぶ際に気を付けたいのが、セラミドの種類です。
セラミドは大きく分けて「ヒト型セラミド」「天然セラミド」「植物性セラミド」「疑似セラミド」があり、ほとんどは同じ効果を持っていますが、種類によって効果に差があり、それと比例して価格も変わってきます。
ここでは4種類のセラミドをおすすめ順にご紹介していきます。
1位 ヒト型セラミド
ヒト型セラミドが肌との親和性がよくて一番おススメ
ヒト型セラミドは酵母の発酵を利用して生成されたもので、私達が元々持つセラミドと構造が似ているため、肌との親和性がよく、刺激が少ないセラミドです。
肌が荒れて敏感になった方におすすめのセラミドです。
また、バリア機能の役割を持つ細胞間脂質の形成を補助する働きがあり、潤いをプラスしながら、バリア機能もサポートする効果があります。
成分表示では、セラミドの後ろに1~6の数字、もしくはNSなどのアルファベットが付随しているものがヒト型セラミドとなります。
中でもセラミド6Ⅱ(セラミドAP)、セラミド3(NP)は、より人間が持つセラミドに近く、保湿力やバリア機能をサポートする力も高いです。
2位:天然セラミド
天然セラミドはセラミドの合成を促してくれる
自然界に元々存在する天然セラミドは、馬などの動物から抽出されます。
そのため、人間のセラミドに近い構造を持ち、保湿力が高いセラミドです。
また、バリア機能の回復に大きな期待ができますが、天然セラミドは他のセラミドよりも希少性があり、価格が高くなる傾向があります。
天然セラミドは厳密には、セラミドの補給というよりは「セラミドの合成を促す」効果があり、バリア機能の回復のサポートする効果が期待できます。
成分表示ではセレブロシド、ウマスフィンゴ脂質、ビオセラミドなどで表記されることが多いです。
3位:植物性セラミド
植物性セラミドは価格が安いのに安全で保湿力がある
コンニャクや米ぬかなどの植物から抽出された植物性セラミドは、人間が持つセラミドとは構造が異なり、バリア機能のサポートや、セラミドの直接的な補給にはなりません。
しかし、植物セラミドのいいところは、植物由来の安全性と高い保湿力にあります。
鉱物系や化学物質が苦手な方でも安心して使えるという利点がありますし、なにより他の保湿成分に引けを取らない保湿力を持っています。
他のセラミドに比べても安価で手に入るため、安全性・コスト・保湿力に関しては申し分ありませんが、バリア機能のサポートがないため3位という順位にさせていただきました。
成分表示ではコメヌカスフィンゴ糖脂質や植物性セラミドなどと表記されています。
4位:疑似セラミド
疑似セラミドは保湿力は低いが最も安価
石油原料を合成して作られたのが疑似セラミドです。とても安いコストで大量に生成できるため、安価で手に入りやすいメリットがあります。
しかし、他のセラミドよりも保湿力や親和性が劣るため、肌荒れを起こしていた李、乾燥が進んでしまった方には効果が薄いのであまりおすすめはできません。
価格をがっつりと抑え、乾燥や肌荒れが進行していない方向けのセラミドです。
表記としては、厳密にはセラミドではないため、ヘキサデシロキシPGヒドロキセチルヘキサデカナミドなど「セラミド」とは表記されていないので判別が難しいかもしれません。
セラミド美容液の正しい使い方
セラミド美容液は普通に付けただけでは、効果が半減してしまいます。
そうならないためにも、正しい使い方でセラミド美容液の効果を十分に発揮できるようにしましょう。
スキンケアの順番を正しく守る
美容液は基本的に、洗顔の後に行い、油分の少ないものから順に使っていきましょう。
先に油分の多いものを使ってしまうと、油分が邪魔をして美容液の浸透の妨げになってしまうため効果が半減してしまいます。
- 洗顔・クレンジングで汚れを落とす
- 化粧水で肌を柔軟にし、美容液の浸透を促す
(※導入美容液の場合は化粧水の前に使います) - 美容液を顔全体につける
- 乳液またはクリームでしっかり保湿する
※美容液を2つ使う場合も同様に、油分の少ないサラッとしたテクスチャーのものから使用するようにしてください。
セラミド美容液の付け方
まず美容液を両手のひらにのばし、頬から先につけ顔全体に塗り広げます。
目元や口元など特に乾燥が気になるところは、軽く重ね塗りをするのも良いでしょう。
フェイスラインや目元なども、手のひらや指の腹で優しく押さえるように美容液を肌に馴染ませます。
手で軽く押さえることで、美容液の浸透がよくなります。
乾燥小じわやハリ不足にセラミド美容液がおすすめな理由まとめ
セラミド美容液は、肌の潤いを補うだけでなく、低下してしまった肌のバリア機能を補助する効果もあり、乾燥によってできた小じわや肌にハリを摂り戻す手助けをしてくれます。
セラミドの中でもヒト型セラミドが最もおすすめで、セラミド美容液選びのポイントにしていただけると、自分にあった美容液を見つけやすくなります。
正しい付け方・順番を守り、乾燥小じわやハリ不足を解消するだけでなく、若々しい理想の肌を目指していきましょう!