あなたは肌が乾燥して、表面に粉を吹いたような状態になったことはありませんか?
しっかり保湿しているのに粉吹き状態になるのはどうしてなんだろう?と思いながら、粉になってしまった肌に保湿成分を与えていませんか?
粉を吹いた状態の原因は〈乾燥〉なので保湿成分を与えるのは間違ってはいないのですが、与え方を少しだけ変えてみませんか?
粉の正体、粉吹きの対策をご紹介します。
粉吹き状態は“落屑(らくせつ)”状態と関係がある!
顔や手足など、気付いたら粉を吹いていたという経験は乾燥肌の人ならきっとあると思います。
でも案外、この“粉”の正体って知らなかったりしませんか?(私は知りませんでした)
実はこの“粉”は“落屑(らくせつ)”と関係があるのです。
“落屑”とは。
辞書で調べるとこんな風に書かれていました。
辞書以外でこんな表現を見つけました。
つまり粉吹きは代謝経過中のひとつの状態で、剥がれた角質片が肌表面に残っている状態ということです。
肌は表面の乾燥が進むと皮膚の脂質や細胞の脂質が減って細胞と細胞の結合が崩れて角質がはがれやすくなるんです。
皮膚が乾燥すれば“落屑”状態になるということなんですね。
それって、自然なことだからどうしようもないの?と思いませんでしたか?
まぁ仕方ないのかもしれませんが、見ていて気持ちが下がってしまう状態ですよね?
出来ることなら粉吹きが目立たないような対策が知りたい!ってあなたは思いませんか?
日頃のスキンケアをほんの少し変えて、粉吹きが目立たなくなる対策をとりましょう。
粉吹きが気になるから保湿!…の前にやってほしいこと
粉吹きを見つけた時、あなたはどうしますか?
「気付いた時に保湿する!」
という人は結構多いと思います。
でもちょっと待ってください!
粉吹きが気になったら、保湿の前に是非やってほしいことがあります。
それは、
“粉吹きが気になるところを洗う”
です。
保湿を与えるのは粉が吹いている所をまず清潔にしてからが効果的なんです。
花粉、ほこり、皮脂などを丁寧に洗い落としてからスキンケアをする習慣をつけてください。
そうすることで肌の表面だけでなく内側にも保湿成分が入りやすくなりますので。
洗う時はしっかりと泡立てて、肌と手の間にその泡を保ちながら撫でるように洗います。
そうすることで肌への負担を軽くしながら清潔にすることが出来るのです。
そして、洗い流す時には〈ぬるま湯〉で。
目安は30~32℃くらい。
身体を洗い流す時にはこの温度では少しぬる過ぎると感じることがあるかもしれませんが、それでも38℃くらいまでのお湯で洗い流すようにしてください。
キレイに洗ったら、そこで保湿成分の登場です。
化粧水、乳液、美容液などでしっかりとケアしてください。この時使うものは〈保湿成分配合〉のものの方が肌はしっとりして粉吹きも目立ちにくくなります。
最後に保湿クリームで肌にフタをしてスキンケアの完了です!
保湿効果がある成分は、〈セラミド〉〈コラーゲン〉〈ヒアルロン酸〉などがありますので、お使いの化粧水などにそれらが入っているかどうかを確認してみてくださいね。
もし入っていなかった場合でも、最後のクリームを保湿成分のものにすれば、乾燥を落ち着かせることは出来ますが、粉吹きがひどく気になる時には化粧水などにも保湿成分が入っているものを使う方がより効果的かもしれません。
塗り方は、両手に化粧水をのせ手のひらに馴染ませてから粉吹きが気になるところにそっと押し当てます。
この時、擦らずに化粧水を肌に乗せるようなイメージで♪
乳液、美容液も同様の方法で塗ります。最後の保湿クリームは手のひらで十分温めてから塗ると伸びもよく肌の表面を塗りむらが少なくなります。
保湿クリームだけはそっと押し当てにくいので手のひらで温めるというひと手間を掛けた方が効率よく肌を保湿してくれる状態にすることが出来ます。
肌表面のスキンケアだけでは不十分!?肌表面のケアと同じくらい大事なものは?
外側からのスキンケアはとても大切です。
でも外側からだけでは効果は不十分なんです。
内側からのケアも大切なので、バランスの良い食事や睡眠もしっかりと摂りましょう。
肌に良いとされる成分は〈タンパク質〉〈ミネラル〉〈ビタミンA・B・C・D・E〉です。それらの成分が入っている食材をいくつかご紹介しますね。
タンパク質
卵、大豆製品、乳製品、牛肉・ラム肉などの赤身肉、鶏ささみなど。
カロリーが気になる人はタンパク質を分解する役割の〈ビタミンB6〉と一緒に摂取すると効率よくタンパク質が吸収できます。
ミネラル
牡蠣、牛肉、鶏肉、卵、ゴマ、のり、ワカメ、昆布、白米、ブロッコリー、レバーなど。
ミネラルは摂りづらい成分で、体内吸収率が悪いので促進効果のある〈ビタミンC〉を多く含む食材と併せて摂ると効果的です。
ビタミン類
- A :レバー、うなぎ、卵、ほうれん草、にんじんなど。
- B2 :レバー、豚肉、うなぎ、納豆、牛乳など。
- B6 :レバー、さんま、まぐろなど。
- C :いちご、キウイなど。野菜にも多く含まれているが熱に弱いので食べるなら生で食べるのが理想。
- D :きくらげ、鮭、サバ、にしん、うなぎなど。
- E :ゴマ、アーモンド、ナッツ類、大豆、アボカド、すじこなど。若返りのビタミンとも呼ばれている。
同じ食材で複数の成分が入っているものもありますから、それらをうまく使って食事でも肌が喜ぶ栄養を意識してみませんか?