生まれたばかりの赤ちゃんの肌は弾力もあって触り心地も良くて、「ああ、私もこんな肌に戻りたいなぁ…」なんて思ってしまいますよね。

でも新生児でも乾燥肌になってしまう危険性があるんです!(と言うかほとんどの赤ちゃんに可能性があります)

そんな新生児の乾燥肌!あなたに出来る乾燥から守る方法をお伝えします。

大人の半分!?新生児の肌には危険がいっぱい!

肌は一番表面にある“外からのほこりや乾燥をバリアする働き”がある〈表皮〉で守られています。

大人だと大体ラップ1枚分の厚みだと言われていますが、新生児はなんとその半分の厚みしかありません。

ラップ1枚分の厚みの半分の厚みってどれだけ薄いんだろうって思いますよね。
それはそれは何をするにも危険がいっぱいだということは理解できます。でもその危険は外からの危険、例えば怪我とかだけではないんです。〈表皮〉は先ほども書きましたが、ほこりや乾燥からも守ってくれるもの。ラップ1枚分の厚みがあればそれらから肌を守ってくれる優秀な皮膚なんです。

ところが、ラップ1枚分あれば守れるものもその半分の薄さだと守り切れないこともたくさん出てくる!というわけです。新生児はまさに、その守り切れない状態の〈表皮〉に覆われているのです。

新生児は生後3ヶ月くらいまではママからの女性ホルモンの影響により皮脂の分泌はとても活発です。しかしそれを過ぎると分泌量は減り、肌の皮脂量は大人の半分以下!角質層内の水分量は大人の2/3程度になってしまうのです。

なので、大人ならそれほど感じない乾燥でも新生児の肌への負担は大きいのです。そこで新生児の肌を守るスキンケアをご紹介したいと思います。

新生児は「痛い」「かゆい」が言えない!乾燥肌の目安はコレ!?

乾燥肌でよくある症状は、皮膚の表面に細かい薄皮のようなものが白く現れたり、湿疹になっていたりですよね。あなたのお子さんは皮膚の表面にどんな症状がありますか?もしかしたら今私が書いた症状以外だったかもしれません。

でも上記の症状は一例です。他にも乾燥肌の症状はあるので、これを読んで「うちの子は乾燥肌じゃなかった」とは簡単に判断しないでくださいね。〈乾燥肌〉は誰にでも起こり得る症状なので今後の参考としてお読みいただけると嬉しいです。

生後~1ヶ月半くらい

皮脂の分泌が活発なこの時期はカサカサした、少し赤みがある症状が頭やおでこ、胸や背中に見られることがあります。黄色っぽいカサブタのようなものが出る場合もあります。

生後2ヶ月~3ヶ月くらい

おでこを中心に顔などにも黄色やピンクっぽいポツポツが出る場合があります。

生後4ヶ月以降

ママからの女性ホルモンの影響がなくなるこの時期は皮膚のバリア機能が弱くなり水分が蒸発しやすく乾燥も頬や体全体がカサカサするようになります。

新生児の乾燥肌を守るスキンケアと注意点

月齢に関わらず、乾燥肌は日頃のスキンケアがとても大切です。そこで毎日のケアと注意点をまとめてみました。

まず、乾燥肌には保湿が大切と言われていますが、保湿をする前に肌を清潔にしておく必要があります。身体や顔を洗う際には十分泡立てた低刺激・無添加の石鹸を使うとよいでしょう。泡を肌にのせる感覚で優しく洗います(洗う時はあなたが思う「優しく洗う」より更に弱めの力で洗ってください)。

すすぎの時はお湯の温度が36~38℃くらいで。石鹸が残らないようにしっかり洗い流してください(40℃を超えると皮脂が落ちすぎてかゆみが出ることもあります)。

清潔な肌になったら次はスキンケアです。
お風呂上がりや洗顔後5分以内が理想とされています。まず水分量の多いローションやジェルで潤いを与えます。次にその潤いにフタをするように油分の多いクリームやオイルで仕上げます。夏場などパウダーを使う際にはつけすぎると汗腺を塞ぐ可能性があるので注意してくださいね。

外出する際にもローションやクリームは持ち歩きましょう。そして、それらのスキンケアは〈赤ちゃん用〉のものを使用してください。無添加でも大人用だと新生児にとっては刺激が強い場合がありますから。

快適な環境も乾燥肌対策には重要ポイントです

スキンケアと同じくらい大切なものに〈環境〉があります。
室内温度と湿度には気を配ってくださいね。エアコンや暖房機器の風が直接赤ちゃんに当たらないようにし、湿度は50%以上を保つように心掛けてください。

新生児の乾燥肌はしっかりケアしていれば改善していくと言われています。大体3歳くらいまでケアし続ければ症状は落ち着いていくと言われていますが、改善されない場合や心配な場合には早めに皮膚科に相談することをオススメします。