手荒れは、仕事で頻繁に手を洗う人や家庭で水仕事をする人に多い肌トラブルです。

でも、手を濡らさずに生活することはできませんよね。そのため、一度手が荒れてしまうと、角層のバリア機能が壊れ、悪循環を繰り返して治りにくくなってしまうのです。

表皮のうち一番外側の角層なら2週間、表皮全体は約4週間で生まれ変わります。ですから、手のひらや指先がかさつくなど、手荒れのサインを感じたら早めにケアしましょう。

肌の保湿成分であるセラミドは、水に濡れただけでも消失してしまうものなので、水に濡らしたらすぐにクリームなどで保護する習慣をつけましょう。すでに手荒れが起きてしまっている場合は、手洗いを最小限にとどめましょう。

特に、熱めのお湯は感想を招くので、水かぬるま湯を使いましょう。

洗った後は、水気をきちんと拭き取り、ハンドクリームを塗るのを習慣にしましょう。ハンドクリームは尿素配合がおすすめです。

手を洗う最適な温度は?

冬になると手荒れがひどくなる、という方も多いですよね。

冬は乾燥しやすい季節であるということも関係していますが、寒いからとお湯で手を洗ってしまう方も多いのではないでしょうか?

お湯で洗うと手荒れを招いてしまうのです。

お湯で洗うとバリア機能が壊れる

お湯で洗ってしまうと、皮脂が奪われてうるおいのバリアを壊す原因となってしまいます。

また、42度になるとかゆみセンサーが刺激されるため、かゆみを増幅してしまいます。

手荒れを防ぐためには、次の3つのポイントを守りましょう。

  • 33−35度のぬるま湯で洗う
  • 石鹸の種類を使い分ける
  • 水分を十分に拭き取る

ぬるま湯で洗おう

高めの温度のお湯は皮膚を奪ってしまいます。

また、42度以上ではかゆみセンサーが刺激され、かゆみを招いてしまいます。

33−35度のぬるま湯で洗うようにしましょう。

手荒れは、肌のバリアが壊れてしまった状態で、刺激に敏感になってしまっています。

素手のまま水仕事を続けるとどんどん悪化してしまいます。

手荒れが進行すると、ひびやあかぎれになったり、強いかゆみが出たり、さらに湿疹がひどくなることもあります。

石鹸の種類を使い分けよう

手洗いは、手荒れの原因となってしまいますが、そうはいっても感染症予防など、手を洗わずにいるわけにはいきません。

手を洗うときに使用する石鹸は、正しく使い分けることで手荒れ対策になります。

インフルエンザなどの感染症予防のためには、殺菌作用のある石鹸を外出から帰った時などに使いましょう。

普段の手洗いは無添加の肌に優しい石鹸を使うようにし、刺激を与えすぎないようにしましょう。

水分を十分に拭き取りましょう

肌の表面に水滴が残っていると、蒸発するときに肌の水分も奪ってしまいます。

手を洗った後は、清潔なタオルで優しく拭き取りましょう。

そのあとに、ハンドクリームなどで保湿も忘れずに行いましょう。