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乾燥肌対策に使われる薬について




皮膚を乾燥から守る保湿剤の塗り薬についてまとめています。

乾燥肌対策の薬は何がある?

保湿のための薬は、長期間使用してもほとんど副作用の心配はありません。

ただし、保湿外用剤は皮膚を乾燥から守るためのもので、かゆみを抑えたり、赤みを抑えるなおの具体的な効能は期待したものではありません。

保湿外用剤

皮膚を乾燥から守るための保湿剤には、次のようなものがあります。

ワセリン

ワセリンは、最も添加物の少ない基本の保湿剤です。

とにかく刺激がないのがメリットですが、べたつくのが欠点です。

ザーネ軟膏

ザーネ軟膏はクリーム状なのでワセリンよりは使いやすい軟膏です。

ビタミンAを含み、角化した皮膚を穏やかにやわらかくします。

尿素軟膏

尿素は角質柔軟作用を持ち、またワセリンなどは保湿効果が持続します。

ただし、傷口があるとしみることがあるので注意しましょう。

ヘパリノイド含有軟膏

ヘパリノイドという成分を含み、保湿親美血行促進作用があります。

保湿剤

グリセリン

最も古くから用いられてきた保湿剤

油脂より石鹸または脂肪酸を製造する際の副生物として得られる物質で、無色、無臭です。

プロピレングリコール

グリセリンに似ていますが、グリセリンに比べて粘度が低いため使用感が良い。

1.2-pプチレングリコールが一般的。

1.3-プチレングリコール

無色透明な粘性の液で臭いはほとんどなく、水、アセトン、エタノール、エチルエーテルによう溶けて、多価アルコールの中では比較的穏やかな吸湿性を示します。

香料の保留剤にも使われます。

ポリエチレングリコール

平均分子量200から600までは常温で液体で、それ以上になると半固体となる。

無色無臭で吸湿力は分子量の増大とともに減少する。

クリームや乳液などに使用されます。

ソルビトール

桃などの果汁に含まれる糖アルコール。白色、無臭の固体でクリーム、乳液、歯磨きに使用されます。

乳液ナトリウム

乳酸塩はNMF中に存在しる天然保湿成分。

多価アルコールに比較して高い吸収力を示します。

ナトリウム酸ナトリウム

N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸とが交互に結合した酸性ムコ多糖類。

細胞間隔に水を保持したり、皮膚のみずみずしさに寄与する。

尿素

少量の配合で角質の柔軟・保湿効果があり乾燥から肌を守る。

多量に配合して肘やかかとなどの硬い角質を取り除いて滑らかにする。

かゆみを抑える薬

かゆみが起きてしまうと辛いですよね。

ところが、かゆみ止めという薬は、実は存在しません。

かゆみを感じるメカニズムが完全には解明されていないのです。

抗アレルギー剤・ステロイド剤

かゆみ止めの薬というと、抗アレルギー剤やステロイド剤などを思い浮かべるかもしれませんが、それらは直接的にかゆみを止めるものではないのです。

ですから、抗アレルギー剤やステロイド剤を飲んだり塗ったりしても、実はかゆみを抑えるという保証はないのです。

市販のかゆみ止め

抗アレルギー剤やステロイド剤以外にも、市販のかゆみ止め塗り薬として、カプサイシンやメントール、局所麻酔薬などが使われています。

それぞれには効果はあるのですが、やはり完全にかゆみを抑えることは難しいです。

これらの薬を使って、多少の緩和を期待して、それでも治らないかゆみは、我慢するしかないのが現状です。

かゆみの性質を知ろう

かゆみは温まると悪化し、かいてしまうとさらに悪化します。

薬だけに頼らずに、かゆみを誘発しないように気をつけることも大切です。