バスタイムは、お湯でお肌が潤っていると安心していませんか?
それは大きな間違いです。お湯はうるおいの大敵!間違った入浴法は、肌を急激に乾燥させる原因になってしまいます。
今回は、バスタイムで肌を乾燥させないための注意ポイントについてお話しします。
お湯の温度は38~40℃!
「寒いから!」と温度が高めのお湯に浸かっていませんか?温度が高めのお湯は、肌の乾燥を急激に進めてしまいます。
セラミドなど皮膚のうるおいを保っている細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)は、42℃以上のお湯に入ると流出してしまいます。またお湯の温度がそれ以下でも、角質層にダメージのある乾燥肌や敏感肌は、健康な肌に比べてNMF(天然保湿因子)が流出しやすい状態です。
肌の乾燥を防ぐためには、38~40℃くらいの少しぬるめのお湯に浸かるのがおすすめです。
長風呂はNGです!
「体を芯から温めたい!」と、長時間お湯に浸かっているのもNGです。
温度が高めのお湯同様、長風呂は肌の保湿成分が流れ出てしまう原因です。
湯船に浸かる目安は5~10分程度。特に乾燥肌・敏感肌の方は短めの入浴がおすすめです。
「短時間の入浴では体が温まらない!」という方は、代謝が落ちているのかもしれません。代謝をアップさせるためには、毎日の生活に適度な運動を取り入れるのがおすすめです。
ゴシゴシ洗いは禁止です!
多くの方は洗いすぎやこすりすぎで、肌にダメージを与えています。お風呂ではついゴシゴシと洗いたくなりますが、肌にとってはNGです。
汗とほこりだけなら、ぬるま湯で流すだけで十分です。石鹸の必要な皮脂汚れも、皮脂分泌量の多い、頭、顔、上胸部、上背部、手足以外は、毎日石鹸を使う必要はありません。2~3日に1回ぐらいで十分です。
また石鹸を使うときは、顔同様よく泡立ててから使います。乾燥肌や敏感肌には、線維で肌を傷つけてしまうタオルやスポンジもNGです。肌にダメージを与えないためには、手で撫でるようにして洗うのがおすすめです。背中など手が届かないところは柔らかいタオルを使って、力を入れずに優しく洗います。
タオルは綿など天然素材のものがおすすめです。ナイロン素材のタオルは、肌を傷つけてしまうのでNGです。
入浴剤は保湿系を!
ドラッグストアに行くと、いろいろな入浴剤が並んでいます。ついつい名前や香り、お湯の色などで選んでしまいますよね。でも肌のためには、配合されている成分で選ぶようにしてください。
できるだけ避けたい入浴剤は、肌に刺激を与える合成界面活性剤や合成香料が入ったもの。皮脂を取り除く作用のある炭酸ガスや肌の乾燥を促す硫黄の入った入浴剤もNGです。
逆におすすめは、セラミド、ホホバ油、オリーブ油、スクワランなど、保湿成分が入った入浴剤。お肌に保湿成分が吸収されて、乾燥防止に効果的です。
保湿成分配合の入浴剤を使った後は、シャワーなどで体を流さず、そのままあがるようにしましょう。
水気は素早く取る!
水分をそのまま自然乾燥させると、肌はよけいに乾燥してしまいます。入浴後は、タオルですばやく水分を取りましょう。
水分を拭き取る際にも注意が1つ。肌にダメージを与えるゴワゴワのタオルはNGです。毛羽立ちのない柔らかいタオルで、肌をこすらないように注意して、素早く水分を取ることが大切です。
保湿ケアは5分以内
入浴後は、遅くとも5分以内に保湿ケアをすることが必要です。保湿ケアが遅れると、肌はどんどん乾燥してしまうので要注意です。
さいごに
いかがですか?バスタイムで肌が乾燥してしまうなんて、ちょっと驚きですよね。乾燥が気になる冬場は、特に注意が必要です。でもそれで風邪を引いてしまったら、元も子もありません。自分の体の調子を見ながら、トライしてみてくださいね。