詰まったり臭いの原因についても調べました!
逆に皮脂が少なすぎるための肌トラブルに悩んでいる人もいると思いますが、その原因が分かればケアもしやすくなりますね。
いったいこの皮脂とは、どんな存在でどうお手入れすればいいのでしょうか。
気になる顔の皮脂の正体はいったい何?
この皮脂の成分の多くは中性脂肪で、女性では20歳をピークに分泌量は減っていきます。
男性の場合は20歳から40歳が分泌量が多い時期で、この時期を過ぎるとやはり分泌量は減少していきます。
男性のほうが期間が長いのは、男性ホルモンが関係しているからです。
一体どこからくるのか不思議ですが、皮脂腺で分泌されて毛穴から肌へ出ていき汗と混ざって顔の皮膚をヴェールのように覆います。
皮脂のヴェールがあることで、顔の皮膚は外からの刺激を直接受けずに済むのです。
また、中の水分を外に逃がさないためにも役に立っていて、自然の保湿剤ともいえる存在です。
そして肌を弱酸性に保ち、雑菌が増えすぎないようにするためにもこの皮脂が必要です。
肌の健康を保ち、顔を綺麗に見せるためにはこの皮脂が必要なのですが、分泌量が少なかったり多かったりすると逆に肌にトラブルをもたらす存在になってしまうのです。
皮脂の分泌量が多かったり少なかったりするとどんなトラブルが起こるの?
皮脂の分泌量が多いと、毛穴に詰まりやすく、アクネ菌が増殖してニキビができやすくなります。
思春期にニキビができやすいのは、成長ホルモンとの関係です。
女性では化粧のノリが悪くなったり、顔がテカったりという悩みを抱える人が多いです。
余計に分泌された皮脂は、毛穴に詰まって黒くなって見た目が悪くなり、さらに放置しておくと酸化して臭くなることもあります。
そばにいてはっきりわかるような強い悪臭ではありませんから、普通に接しているだけでは他の人にわかることはほぼありませんが、やはり不快なものです。
逆に分泌量が少ないと水分が蒸発しやすくなり、しわを増やしたりカサカサになったりします。
また乾燥によってかゆみがでたり、アトピー性皮膚炎になることもあるのでこれも避けたいところです。
皮脂の分泌量をちょうどよくするには何にどう気を付ければいいの?
思春期に皮脂の分泌量が増えるのは自然ですが、ある程度の年齢になって皮脂が気になるのは乾燥が原因である可能性が高いです。
ですから、適度に洗顔することと保湿を心掛けることが、ほどよい皮脂の分泌へとつながります。
皮脂の量を調節するためには洗顔が基本ですが、テカリを気にして1日に何度も洗顔料を使って洗うのはやり過ぎです。
これでは肌に必要な水分や油分も落としてしまい、肌を乾燥から守るために余計に皮脂が分泌されてしまいます。
食生活も皮脂の分泌量と深いかかわりがあり、脂っこいものや甘いものの摂り過ぎも皮脂の分泌量を増やしやすくなりますので摂り過ぎには注意しましょう。
また、睡眠の質や運動量も関係してきますから、適度な運動をこころがけてぐっすり眠ることもケアになります。
そして皮脂はホルモンとも関りが深いため、ホルモンバランスが崩れることも過剰分泌の原因になります。
ストレスがたまるとホルモンバランスも乱れやすくなりますから、ストレスを溜め込まないことも皮脂の分泌量のバランスを保つ対策になります。
朝の洗顔で洗顔料は使う?使わない?
皮脂は寝ている間も分泌されますし、汗もかきます。
そのうえ布団にいるダニやほこりも顔につきますから、それを落とすためには朝も顔を洗うべきですが、ここで迷うのは洗顔料を使うか使わないかという点です。
これには賛否両論ありますが、自分の肌質に合わせてどちらかを選ぶのがベストでしょう。
洗顔料を使わないで洗う場合は皮脂を落とし過ぎず、汚れやダニだけを洗い落とせるというメリットがあります。
ですが、脂性肌の人やニキビができやすい人にとっては皮脂を残し過ぎてしまう洗顔法です。
逆に洗顔料を使うと皮脂や汚れがよく落ちる分、肌が突っ張ってしまうこともありますから、乾燥肌の人には向きません。
この場合は、ぬるま湯だけで洗うのがおすすめです。
それでも気になる人は皮脂が気になるTゾーンやUゾーンだけを洗浄力が弱めの洗顔料で洗い、ほかの場所はぬるま湯だけで洗うという方法もあります。
自然派で刺激に弱い人には、米のとぎ汁や米ぬかで洗うという方法も人気です。
顔の皮脂は、いつも外気にさらされている顔を病気やトラブルから守るためになくてはならない存在だったのですね。
ですが、その分泌量のバランスがとれていないと逆に病気やトラブルの原因になってしまうというデリケートな存在でもあります。
だから、日頃から皮脂の分泌量が増え過ぎたり減り過ぎたりしないような食生活やお手入れを心掛けておくのが大切なのです。
顔の皮脂のケアってどうすればいいの?