どんな食べ物にもメリットとデメリットの両方があります。
良いと言って盛んにテレビで取り上げたり、良くないと言って盛んにテレビで取り上げているのは、その部分にだけスポットライトを当てているからです。
「にがりが危険だ、よくない」と言っている人は、おそらく、にがりの成分である塩化マグネシウムを問題にしているのでしょう。
マグネシウムには下剤と同様の作用があります。
下剤には酸化マグネシウムが使われるのですが、それと同様に塩化マグネシウムにも便を柔らかくする下剤と同様の作用があります。
しかし、食品添加物として豆乳を固めて豆腐にするために使われる程度の塩化マグネシウムであれば、下痢をして脱水するということはまず、ありません。
そして、にがりの成分であるマグネシウムには、このようなデメリットだけではなく、血圧を下げる作用もあります。
また、豆腐にはイソフラボンがたくさん含まれています。
イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ているので、更年期障害が気になる45~55歳くらいの女性にはお勧め食品の一つです。
毎日3分の1丁(100g程度)食べると理想的です。
にがりをそのまま水に溶かして飲むようなことをしたり、一昔前に流行った「にがりダイエット」のようなことをすれば、使い方によっては下痢をして脱水を招くというリスクもあります。
しかし、豆腐を1日に1丁や2丁ほど食べたところで、下痢にまで至る人はまずいないでしょう。
にがりダイエットは危険なのでお勧めできませんが、豆腐は問題ありません。