最近、ライスパワーエキスを配合したスキンケア化粧品が大人気です。
ライスパワーエキスは、読んで字の如くお米由来の成分。古くから私たちになじみのある食物から生まれた成分なんですね。今回はこの「ライスパワーエキス」にスポットを当てて、その種類と効能を紹介していきます。
ライスパワーエキスとは?
ライスパワーエキスとは、お米から抽出したエキスに麹菌や酵母、乳酸菌などを加えて発酵・熟成させたものを言います。化学物質は含まず、お米由来100%の成分です。
お米と掛け合わせる微生物の種類や量、発酵期間など、その組み合わせ方によって生成されるライスパワーエキスは違ってきます。エキスにはその製法の違いによってNoがふられ、Noごとに区別されています。Noが違えば機能も異なり、用途も異なります。
現在開発されているエキスは全部で36種類。内9種類が実用化されています。共通する特徴は、“身体の機能そのものを健全化すること”と“安全”であることです。
代表的なエキスNo.11の効能である「皮膚水分保持能の改善」は、2001年に厚生労働省より新規効能・新規有効成分の認可を取得しています。
ライスパワーエキスのできるまで
ライスパワーエキスの材料は、私たちが普段食べている国産の白米です。
まずこの白米を蒸します。蒸した白米から、独自の方法でお米のエキスを抽出します。
↓
ここに麹菌や酵母、乳酸菌などの微生物を加え、90日という長い時間をかけて発酵・熟成させていきます。
↓
樽の中では微生物が互いに影響し合い、科学では解明できない複雑な世界になるそうです。
↓
無色透明なライスパワーエキスが出来上がります。
ライスパワーエキスの種類と働き
ライスパワーエキスは、Noによって種類と効能が異なります。
ライスパワーエキスNo.11
化粧品に配合されることが一番多いエキスです。
このNo.11には、肌の内側からセラミドを増大させ、肌が水分を保つ力を改善する「水分保持能改善」効果が認められています。 医薬部外品の効能として「皮膚水分保持能の改善」を認可された唯一の素材です。
「保湿」と「水分保持能の改善」は同じ意味ではありません。一時的に肌の水分量が増える「保湿」に対して、「水分保持能」とは肌そのものが水分をキープする力のこと。「水分保持能の改善」とは、肌が水分をキープする力を改善していくことを表します。
ライスパワーエキスNo.1
化粧品全般に使われるエキスです。
肌の保水力をサポートし、角質層を健全化。うるおいのあるみずみずしい素肌へ導きます。
ライスパワーエキスNo.2
クレンジングやリムーバーなどに使われるエキスです。
肌をいたわりながら、毛穴の奥に入り込んだ目に見えない汚れまでしっかり落とします。
ライスパワーエキスNo.3
洗顔料やソープに使われるエキスです。
「汚れを取る」と「うるおいを残す」という相反する働きを両立させ、洗う前よりもしっとりとした肌へ導きます。
ライスパワーエキスNo.7
かさかさ肌用のボディミルクなどに使われるエキスです。
肌の油分を整えて、乾燥・かさつきなどのトラブルを防ぎます。
ライスパワーエキスNo.10
脂性肌やニキビ肌用の化粧品に使われるエキスです。
過剰な皮脂をコントロールして、肌の水分と脂分のバランスを整えます。
ライスパワーエキスNo.23
美白化粧品に使われるエキスです。
肌が本来持っている防御力や自活力をサポートして、透明感あふれるツヤ肌へ導きます。
ライスパワーエキス配合の化粧品
ライスフォース
美容のプロや芸能人に愛用者の多いブランドです。ハワイの有名ホテルのエステでも使用されています。
ライスパワーNo.11が高濃度で配合されているだけでなく、アイテム毎に適したNoのライスパワーエキスが配合されています。
米肌~MAIHADA~
KOSEのオンライン限定ブランドです。
ライスパワーNo.11の他に、ビフィズス菌発酵エキスや大豆発酵エキスなどの保湿成分が配合されています。
肌極 はだきわみ
ドラッグストアなどで買えるお手軽さが人気のKOSEのブランドです。
ライスパワーNo.11の他に、アケビ茎エキス、緑茶エキス、シソ葉エキス、グリセリンなどの保湿成分が配合されています。
最後に
いかがですか?ライスパワーエキスはNo.11だけと思い込んでいませんでしたか?実はこんなに種類があるんですね。
ライスパワーエキス配合の化粧品はどのブランドも人気があるので、まずはトライアルセットで比べてみるのがおすすめです。