| 更年期障害の治療として、漢方薬が使われる事もあります。 漢方薬は、ホルモン補充療法などに比べると作用が 穏やかです。 また、漢方薬の特徴とも言える、体質や症状にあわせて 漢方薬を選ぶ、ということは、多様な症状を表す更年期障害には、 適した治療法ともいえます。 |

商品名: 不眠、神経症、更年期神経症にツムラの漢方 柴胡加竜骨牡蛎湯内服液(30mL×3本)
更年期障害を漢方薬で治療するケース
更年期障害の治療法としては、ホルモン補充療法などの治療が一般的です。しかし、更年期障害の症状が比較的軽い場合や、ホルモン補充療法が適さない場合や、ホルモン補充療法を希望しない場合には、漢方薬の治療も有効です。
また、漢方薬とホルモン補充療法を併用する場合もあります。
漢方薬を使うメリット
漢方薬は、更年期障害の治療の際よく行われる、ホルモン療法に比べ、作用が穏やかです。また、漢方薬は、体質や体格、体力、更年期障害の症状、などから、患者さん一人一人に適した漢方薬を選ぶ、という特徴があります。
さらに、精神的な要因なども含めて、全身の症状のバランスを考えて症状を改善していく、ということも漢方薬の特徴です。
特に、更年期の症状は多様であり、人により、表れる更年期障害の種類や程度やさまざまです。
個人の環境や性格なども症状に影響を与える、といわれています。
ですから、一人ひとりの症状に合わせて処方される漢方薬は、更年期障害の治療法としては、適したものといえるのではないでしょうか?
更年期障害に使われる漢方薬
更年期障害の歳に使われる漢方薬には、いろいろありますが、代表的なものは、次のようなものです。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
女神散(にょしんさん)
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいかかりゅうこつぼれいとう)
などです。
更年期 東洋医学では。
更年期は、卵巣機能や性ホルモンの代謝の低下が原因であるといわれていますが、漢方では、卵巣機能や性ホルモンの代謝は腎の働きによるものと考えています。更年期におけるこうした症状は、腎の衰退、つまり「腎虚」が根本原因であると考えられています。
つまり、更年期障害は漢方の考え方では、次のようになります。
まず加齢(老化)とともに腎の働きが衰えます。
腎の働きが低下して卵巣機能が衰退すると、目の疲れや目のかすみ、生理不順、腰が重だるい、腰痛、疲れやすい、皮膚が乾燥する、などの症状が現われるようになります。
すると、腎の衰えが肝にも影響を及ぼします。
肝は自律神経系を司っていますから、ちょっとしたストレスに対しても敏感に反応してイライラし、のぼせやめまい、肩こり、頭痛、不眠などの症状が起こってきます。
こうして、腎虚の症状に加え、神経症状も強く現われるようになるのです。
*注意
西洋医学でいう「腎臓」「肝臓」と、東洋医学でいう「腎」「肝」は、同一のものをさしているわけではありません。







