更年期障害の治療 |
つらい不定愁訴は我慢せず
ホルモン療法や漢方で改善

商品名: 頭痛・不定愁訴がみるみる軽くなる100のコツ
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更年期障害の症状が出やすい人
更年期の症状には、その人のおかれた環境や性格なども影響を受けるようです。更年期障害の現れる40歳から50歳代は、多くの女性にとって環境が大きく変化する時期でもあります。
夫婦や親子の問題、親の介護、経済的な問題、職場の人間関係などのストレスにさらされている人も少なくありません。
性格的に責任感が強く、きちょうめん、完ぺき主義などの傾向がある人は、ストレスの影響を受けやすく、更年期障害の症状が出やすいといわれています。
病院での治療
病院ではまず問診で、どんな症状がいつごろから現れているかなどを聴きます。次に血液を採取し、エストロゲンや性腺刺激ホルモンの濃度を調べます。
一般に、エストロゲン血濃度が30pg/ml程度まで低下すると、更年期症状が表れやすいといわれています。
また、ほかの病気が原因で更年期のような症状が起こっている場合もありますので、必要に応じて、検査が行われます。
更年期障害の薬物療法
更年期障害である、と確定されると、多くはホルモン補充療法が行われるようです。更年期に対する薬物療法のうちの一つで、低下した女性ホルモンを補治療です。
補充するホルモンは、まずは、不足すると特に身体に大きな影響を及ぼすエストロゲンです。
ただし、エストロゲンだけ補充すると、子宮体ガンが起こりやすくなるので、これを防ぐために、もう1つの女性ホルモンであるプロゲステロンも併用して補充していきます。
プロゲステロンを補充する方法は、2通りあります。
●エストロゲンを連続で投与し、
プロゲステロンを周期的に使用する方法
エストロゲンを1ヶ月間毎日使用し、そのうち後半の2週間はプロゲステロンを併用します。この方法では、月経のような出血が起こります。
●2つを同時に連続して使用する方法
エストロゲンとプロゲステロンを同時に連続して使用します。初期に出血が起こることもありますが、やがておさまります。
ホルモン療法を受けられないケース
ホルモン補充療法を長期間にわたって受けると、乳がんや血栓症、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)になる可能性が少し増えるとの報告もあります。この報告、いろいろな意見がありますが、すでに、乳がんや子宮ガンになった事のある人、その治療中の人、血栓症の治療中の人は、ホルモン療法を受ける事ができません。
また、その心配のある人も、主治医とよく相談しながら、慎重に行う必要があるでしょう。
いずれにしても、ホルモン補充療法を受けている人は、年1回は乳がんや子宮ガンの検査を受けるほうがよいでしょう。
いろいろな薬物療法
漢方薬
漢方薬は、ホルモン補充療法に比べると作用が穏やかです。ホルモン補充療法を受けられない、あるいは希望しない場合に
適しています。
抗うつ薬など
精神症状が強いときには、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬が使われる事もあります。
これらの薬は、ホルモン補充療法と併用する事もあります。
サプリメント
医療費は自己負担になりますが、サプリメントを利用するのも有効な方法です。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンの分子構造に
似ていることから、更年期の症状を改善する効果も期待できます。
ただし、主治医と相談して使うようにしましょう。










